Appleはこのほど、Apple Watch向けオペレーティングシステムwatchOSの最新版となる「watchOS 7」の配信を開始した。watchOS 7には新しく睡眠アプリが導入されたほか、手洗いを自動的に検出して手洗い時間を支援する機能が追加された。
watchOS 7の主な新機能や変更点は次のとおり。
- 新しい文字盤の導入(数や角度をカスタマイズできるストライプ文字盤、アラビア数字・アラビアインド数字・デーヴァナーガリー数字・ローマ数字をクラシック・モダン・ラウンドスタイルで表示できる新しいタイポグラフィ文字盤、ジェフ・マクフェトリッジとコラボしたアーティスト文字盤、カスタムしたミー文字キャラクタを表示できる新しいミー文字文字盤、第2の時間帯を追跡できる新しいGMT文字盤、60/30/6/3秒刻み記録および一定距離移動速度を計測するターキメータを備えた新しいクロノグラフプロ文字盤、ベゼルタップで経過時間計測できる新しいカウントアップ文字盤、新しいカラーフィルタでカスタマイズできる写真文字盤)
- 睡眠アプリの導入(睡眠記録、睡眠スケジュールのカスタマイズ、睡眠傾向表示による睡眠時間目標達成支援、加速度計による入眠および起床の検出、就寝前充電リマインダ)
- 手洗い機能の導入(モーションセンサとマイクによる手洗いの自動検出、早めに手洗いが終わった時の促進メッセージ、帰宅時の手洗いリマインダー、手洗い実施回数と長さをiPhoneヘルスケアアプリで確認可能)
- ファミリー共有設定の導入(1台のiPhoneからファミリーメンバーのApple Watchをペアリングして管理可能、スクリーンタイムと休止時間を制御可能、スクールタイムモード使用可能、13歳以下ムーブ時間追跡可能、位置情報通知設定可能)
- マップ機能の向上(大きなサイズのフォントでターンバイターンナビゲーション、自転車経路案内の改善)
- 新しいミー文字アプリの導入(新しいミー文字の作製と既存のみー文字の編集が可能、新しいヘアスタイル・年齢を追加、新しいミー文字の追加、自分で作ったミー文字を文字盤で使用可能)
- 世界時計アプリで現在位置情報を利用できるように変更
- 天気アプリで現在位置情報を利用できるように変更
- 心電図アプリの利用可能エリアにコロンビア、イスラエル、クウェート、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦を追加
- 不規則な心拍の通知機能の利用可能エリアにコロンビア、イスラエル、クウェート、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦を追加
watchOS 7が対応するデバイスは次のとおり。
- Apple Watch Series 6
- Apple Watch Series 5
- Apple Watch Series 4
- Apple Watch Series 3
- Apple Watch SE
手洗い支援機能を使う場合、まず設定アプリから「手洗い」→「手洗いタイマー」を有効化する必要がある。
手洗いタイマー機能を有効化した状態で手洗いを開始すると、次のスクリーンショットのように自動的に手洗いタイマーが動作する。
20秒間の手洗いが完了すると次のスクリーンショットのような画面が表示される。
手洗い時間が短いと、次のようなメッセージが表示される。
watchOS 7の新機能はiOS 14以降のiPhoneと連動する必要があるため、iOS 14よりも以前のバージョンを使用している場合はiPhoneをiOS 14以降へアップデートする必要がある。iPhoneはiPhone 6s以降がiOS 14に対応している。