シスコシステムズは9月16日、Web会議ツール「Cisco Webex」向けの新機能として、オンライン授業向けに開発された「Cisco Webex Classrooms」を、2020年中に日本国内で提供開始することを発表した。

  • Webexにオンライン授業向け新機能

    Webexにオンライン授業向け新機能

「Cisco Webex Classrooms」は、シスコのWeb会議プラットフォームを採用し、オンラインと対面での授業を併用したハイブリッド型の授業における学習ニーズに対応できるよう考案されているという。

教師と生徒があたかも教室にいるかのように授業計画を立てられるバーチャルな仕組みを提供し、授業内容や時間割のチェック、授業の開始、オフィスアワーの設定など、学校関連のさまざまなことが行えるという。

生徒はお互いにつながったり授業のリソースにアクセスしたりでき、保護者もまた教師とのバーチャルミーティングの予定を簡単に組めるということだ。

また、「Cisco Webex Meetings」との併用することで学習効果をさらに高めたり、コミュニケーションを活性化したりすることが可能だとしている。

教師向け機能として、バーチャルクラスルームを自動的にロックし、登録したユーザや生徒だけが参加できるドアロック機能、学習効果を高めるためのブレイクアウトルーム、一切の邪魔が入らないようにする「すべてをミュート」オプション、ビデオ端末に搭載されているプレゼンタートラック機能で教師にフォーカスを当て続ける機能などを搭載する。

生徒向け機能としては、授業がすべて字幕付きで録画されたり学校の友達とのつながりを維持できる機能などが用意され、保護者向け機能としては、Cisco Webex Teamsを利用して教師と保護者が1対1のバーチャル面談を行ったり、Cisco Webex Assistant for Meetingsによって、授業のメモやハイライトをチェックして進捗状況を把握できる機能などがある。

そしてIT担当者向け機能として、教育用テンプレートやバーチャルクラスルーム用セキュリティ設定にあらかじめ定義されているほか、Cisco Webex Education Connectorによって、Canvas、Moodle、Blackboardなどの学習管理ツールに加え、Schoologyとも統合できるようになったということだ。