SBクラウドは9月16日、スクウェア・エニックスと機械学習を活用した共同研究を実施したと発表した。

同研究において、SBクラウドは機械学習のシステム基盤として、GPUを搭載した仮想サーバサービス「Elastic Compute Service(ECS)」と、ビッグデータ処理プラットフォーム「MaxCompute」を提供した。

同研究は、スマートフォン向けデジタルカードゲーム「ドラゴンクエストライバルズ」において、ユーザーのゲーム内の行動ログデータを分析することで、コンピューター対戦のバランス調整の精度を向上させることを目的に行われた。

具体的には、過去に収集したユーザーのゲーム内の行動ログデータを機械学習を用いて分析し、流行しているデッキやカード、どの行動が勝利に貢献したかなどの推論を行った。

データ分析の結果、カードごとの利用状況(カードの利用率や組み合わせ率、使用されるタイミングなど)を可視化することができたという。今後は、この結果を基にカードの組み合わせを改善することで、コンピューター対戦のバランス調整の精度向上への活用が期待される。

なお、「ドラゴンクエストライバルズ」は2020年8月にリニューアルされ、現在は「ドラゴンクエストライバルズ エース」として配信中。この研究はリニューアル前に実施したもので、「ドラゴンクエストライバルズ エース」に実装されているAIとは異なる。