日立ソリューションズは9月16日、日本マイクロソフトの営業支援システムである「Microsoft Dynamics 365 Sales」の運用を定着化し、経営の意思決定を支援するという「SFA/CRM運用定着化ソリューション」の提供を開始すると発表した。価格は個別見積。
新ソリューションでは、売上目標などの経営指標と連動したシステムの効果的な活用ノウハウを生かし、導入コンサルティングとテンプレートを提供する。テンプレートはユーザー企業のニーズに応じてカスタマイズし、受注などの営業状況と経営指標が連動した「経営可視化ダッシュボード」やシステムの「利用状況可視化ダッシュボード」として提供するとのこと。
同ソリューションの特徴として同社は、1.システム利用の評価指標の設定から進捗の可視化まで一貫したサポート、2.データに基づいた意思決定につなげる「経営可視化ダッシュボード」の提供、3.利用状況の定量的な分析と課題の発見につなげる「利用状況可視化ダッシュボード」の提供の3点を挙げる。
一貫サポートに関しては、Microsoft Dynamics 365 Salesの運用定着化を実現するため、課題の抽出や企業の経営状況、運用定着化を評価する指標の設定、システムを利用するための仕組みづくりを支援する。
また、経営状況やシステムの利用状況の進捗を可視化するダッシュボードを企業に合わせてカスタマイズし提供するとのこと。さらに、達成状況に応じた継続的な見直しを支援する。
経営可視化ダッシュボードは、営業状況と、重要な評価指標である企業の経営指標を合わせてデータを可視化し、経営層の迅速な意思決定を支援するという。同ダッシュボードでは、顧客や商材、営業地域などの項目で、受注などの営業状況が分析可能だ。
利用状況可視化ダッシュボードは、運用定着化の評価指標として、部署や担当者別にシステムの利用状況を可視化するするという。これにより、部門や担当者ごとのシステムへのアクセス件数や評価指標の達成状況を客観的に数値で比較しやすくなるため、営業活動における定量的な分析や課題の発見につなげることが可能としている。
同社は、これまで取り組んできた営業活動におけるデータ活用ノウハウと、顧客管理システムや営業支援システムの導入実績を生かし、営業データの収集・分析結果に基づいて、経営判断を支援するソリューションの提供により、企業の経営効率向上を支援していく方針だ。