Fossbytesは9月10日(米国時間)、「Huawei Announces HarmonyOS 2.0: Will Power Its Smartphones In 2021」において、Huaweiが独自OSの最新版となる「HarmonyOS 2.0」を発表した伝えた。これは、開発者向けに開催されたイベント「Huawei Developer's Conference(HDC)」において発表されたもので、2021年にはHarmonyOSを搭載したスマートフォンを見ることができるかもしれないという。
HarmonyOSはIoTデバイスをおもな対象として開発されたHuawei独自のOS。2019年8月に正式発表される前まではAndroidの代替OSと噂されていたが、実際にはスマートディスプレイやウェアラブルデバイス、車載機器などを対象とした産業用の組込OSであり、スマートフォンへの対応は未定とされていた。
HarmonyOS 2.0も最初はスマートテレビ、スマートウォッチおよびヘッドユニット向けに展開される予定で、2020年9月10日から開発者向けにベータ版の配布が開始された。その一方で、今回はスマートフォンへの対応も予定されており、こちらは同12月からベータ版の配布が行われる予定となっている。
対応デバイスのロードマップとしては、9月10日から配布される初期バージョンは128KBから128MBのメモリ搭載デバイスをサポートし、2021年4月からは128MBから4GBまでのメモリに拡張される。その後、2021年10月からは4GB以上のメモリを含むすべてのデバイスをサポートする予定となっている。実質的に、HarmonyOS搭載スマートフォンの登場は2021年10月以降となりそうだ。
HarmonyOS 2.0の新機能としては、AIによって未知の脅威を検出可能なファイアウォールや、洗練されたマルチスクリーン連携機能、異なる画面サイズに対応したアプリを単一コードベースで開発できるUXフレームワーク、自動車のインフォテインメントシステムを音声で操作できるAIオーディオビジュアルなどが挙げられている。
Huawei Developer's Conferenceのキーノートの様子は、以下のYouTubeのチャンネルで配信されている。