米国半導体工業会(SIA:Semiconductor Industry Association)によると、2020年7月度の半導体市場規模は前年同月比4.9%増、前月比2.1%増の352億ドルとなったという。なお、この統計は、世界半導体市場統計(World Semiconductor Trade Statistics(WSTS))によって集計され、3か月の移動平均値で算出されたものとなる。
SIAの社長兼CEOのJohn Neuffer氏は、「世界の半導体市場は、2020年の最初の7か月間、世界のマクロ経済の逆風に大きく抵抗し、7月の売上高も年ベースおよび月ベースともに増加している。特に米州の売り上げは堅調で、前年同月比で26%増となるなど、メモリと非メモリの両方で売上高が世界的に増加したている。しかし、今後の半導体市場にはかなりの不確実性がある」と述べている。
地域別では、米州が前年同月比26.3%増、前月比0.9%増、中国が前年同月比3.5%増、前月比0.5%増、日本が前年同月比0.4%減、前月比3.4%増、欧州が前年同月比14.7%減、前月比3.2%増、アジア太平洋地域/その他が前年同月比1.4%増、前月比4.5%増と、前月比ではすべての地域で売上高が増加しており、好調な下半期のスタートを切ったことになる。