Vivaldi Technologiesは9月7日(米国時間)、「Vivaldi browser introduces Break Mode: the new way to pause the Internet」において、Webブラウザ「Vivaldi」の最新版となるVivaldi 3.3をリリースしたことを伝えた。VivaldiはOpera Softwareの創設者のひとりであるJon Stephenson von Tetzchner氏によって開発されたWebブラウザで、Chromiumをベースにしてコアなユーザー向けの機能に重点をおいて拡張されているのが大きな特徴。
バージョン3.3で追加された目玉機能の1つは、作業の中断をスムーズに行うことができる「一時停止モード」だ。一時停止モードをオンにすると、すべてのオーディオとビデオが停止し、タブやパネルなどのコンテンツが非表示になって、代わりに空の画面が表示される。Webの世界を切り離すことで一旦作業を中断して、休憩をとったり、ほかの仕事に集中したりすることができる。同僚や家族と話したり、電話をかけたり、コーヒーを飲んだりといった、現実の世界と向き合う時間を作るためにも有効だという。
一時停止モードは、ステータスバーのボタンやクイックコマンドメニュー、またはキーボードショートカットから簡単にオフにして、通常モードに復帰することが可能になっている。復帰したあとは、中断したところから引き続き作業を継続できる。オンラインの時間とオフラインの時間を簡単かつはっきりと切り分けることで、健全な時間配分で日常生活を送ることを可能にするため、この一時停止モードが導入されたという。
一時停止モード以外の主な新機能としては、以下がある。
- プライベートウィンドウの新しいデフォルトテーマの追加
- アドレスバーのURLフィールドにおけるベースドメインの強調表示
- アドレスバーで、URLの特定の部分(たとえばベースドメイン部分)だけを選択してクリック可能
- 広告ブロッカーおよびクローラーブロッカーにおける、ページ全体のブロッキングのサポート
- Vivaldiショートカットをフォルダにドラッグアンドドロップ可能
その他の変更点については、冒頭に載せた公式ブログのエントリですべて確認できる。Vivaldi 3.3はWindows、macOS、Linuxでそれぞれ使用できる。Android版もリリースされているが、こちらは本稿執筆時点ではまだバージョン3.2であり、一時停止モードは搭載されていない。