LeapMind(リープマインド)は9月8日、今秋提供開始を予定しているAI推論アクセラレータIP「Efficiera(エフィシエラ)」が、近藤電子工業が開発を進めている量産対応可能なIntel FPGA搭載SoM(システム・オン・モジュール)「KEIm-CVSoC」に対応予定であることを発表した。

Efficieraは、半導体IPとして、FPGAならびにASIC上の回路として提供されるもので、これを搭載したデバイスを活用することで、電力とコスト、放熱などの制約が大きい小型機器やロボットなどのエッジデバイスにおいてディープラーニングの機能を活用することを容易化することを可能とする。

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    「Efficiera」を搭載した「KEIm-CVSoC」のイメージ

一方のKEIm-CVSoCは、近藤電子工業が自社製品として開発を進めているSoM。Intel FPGAの「Cyclone V SoC」と2GBのDDR3 SDRAMを搭載し、AI推論ソリューションとしてはEfficieraのほか、IntelのVPU(ビジョン・プロセッシング・ユニット)「Movidius Myriad X」を活用することで、顔認証や物体検出といったAIソリューションを簡単に開発することが可能になるとしている。

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    SoMを用いたAIソリューション開発期間短縮のイメージ図

なお、LeapMindでは今後、マクニカの協力を得ながら、長期的にエッジAIの領域でFPGAでのAI実用化を見据えたソリューションの開発を共同で進めていくとしているほか、今後、Efficiera対応の量産ボードの拡充を図っていく計画としている。