日立製作所は9月8日、米VMwareとの協業を通じてクラウド移行から構築・運用までを支援する2つのサービスメニューを拡充し、日立クラウドを強化すると発表した。具体的には「Hitachi Managed VMware Cloud on AWS」を10月1日から提供開始し、既存システムのパブリッククラウドへの移行やオンプレミスとクラウド間のシステム連携によるハイブリッドクラウドの構築・運用に対応する。
新サービスは、VMwareが提供する移行ツールVMware HCXを活用し、既存システムの再設計を最小限に抑えつつ、短期間でVMware Cloud on AWS上に移行することができるという。
また、オンプレミス環境とクラウド環境にある仮想サーバ群を一元的に管理できる監視サービスや、VMware Cloud on AWS、オンプレミスなど複数の環境にまたがるバッチ処理を実行するタスク実行サービスも合わせて提供することで、移行後のハイブリッドクラウド環境においてもシームレスな監視や運用を可能としている。
さらに、ミッションクリティカル領域におけるクラウドサービスの強化として、エンタープライズクラウドサービスG2を日立クラウドのサービスメニューに追加。
同サービスは、自社で仮想マシン環境を構築したいユーザー向けのものとなり、VMware Cloud Verified認定取得によるVMwareの最新テクノロジーを活用した仮想化技術により、リソースを分割し柔軟性の高い環境構築を実現するという。
今後、ISMAP認証(Information system Security Management and Assessment Program:政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)の取得も予定しており、官公庁・自治体など公共機関におけるクラウド基盤としても活用可能なセキュリティレベルの提供を予定している。