JALとNECは9月4日、デジタル技術を活用したニューノーマル時代の安全で安心な旅の実現に向けた協業を開始すると発表した。NECが2019年1月から南紀白浜エアポートなどと南紀白浜で行っている「IoTおもてなしサービス実証」にJALが参画し、映像分析や生体認証を活用した実証実験を実施する。

具体的には、第一弾として2020年9月4日より、南紀白浜空港の搭乗待合室において「笑顔写真撮影サイネージ」を導入する。同サイネージにより、搭乗者は待ち時間などにおいて、笑顔の度合いでフォトフレームが変化する記念撮影を行うことができる。

「IoTおもてなしサービス実証」の登録者だと、顔認証システムにより登録メールアドレス宛に写真データを送信することも可能だ。

  • 笑顔写真撮影サイネージ【南紀白浜空港　2020年9月4日～】

また同実証実験の第二弾として2020年10月末より、同じく南紀白浜空港において「手荷物待ち時間可視化サイネージ」を導入する予定。

同サイネージは、手荷物受取所に設置した液晶ディスプレイのカメラで個人を認証し、「IoTおもてなしサービス実証」の登録者のJALマイレージバンク会員のステイタス情報に基づき、預り手荷物の返却予定時刻をアニメーションで案内を行う。

  • 手荷物待ち時間可視化サイネージ【南紀白浜空港　2020年10月末～(予定)】

さらに第三弾として2020年10月末より、羽田空港のALUXエアポートが運営する空港店舗「BLUE SKY」の22番ゲートショップにて、る顔認証によるキャッシュレスで非接触な手ぶら決済システムを導入する予定だ。

同システムにより、利用客は「IoTおもてなしサービス実証」の登録者の決済情報をもとに、搭乗前に財布代わりに「顔」でお買い物をすることが可能。両社によると、羽田空港での顔認証決済は初めての取り組みだという。

  • 羽田空港初の顔認証による手ぶら決済【羽田空港2020年10月末～(予定)】