東日本電信電話(NTT東日本)は8月31日、クラウド型カメラサービスギガらくカメラにおいて、公共施設や商業施設、飲食店等の混雑状況を可視化するサービス「映像解析オプション PLACE AI」、建設業界等での遠隔臨場やイベント会場等での利用に適したLTE対応長時間バッテリー内蔵カメラと「クラウドプラン(30日・高画質)」の提供を開始した。
「映像解析オプション PLACE AI」では、ギガらくカメラで公園や待合室等の施設や、飲食店・小売店等の店舗を撮影すると、AIが自動で人物を検知し、人型の画像に塗り替えた(秘匿化された)画像を1分間隔で作成。この画像を顧客専用の画面に表示するほか、顧客が公開するホームページやアプリにも表示できるという。
これにより、来訪者のプライバシーを守りながら、いつでも・どこからでも混雑状況を直観的に確認できるようになるとしている。
また、混雑状況をメールで通知したり、表示画像を任意の画像に切り替えたりすることも可能。これらにより、ユーザ側の利便性向上に加え、スタッフの稼働削減や混雑緩和による新型コロナウイルスの感染拡大防止に貢献するとしている。
クラウドを活用したサービスのため、顧客の環境への物理的なサーバが不要で簡易な導入が可能だということだ。
「映像解析オプション PLACE AI」の月額利用料(税抜)は、基本機能が4,000円(1万閲覧まで)、ホームページ閲覧数追加機能が1,000円(1契約で10万閲覧まで追加)。初期費用は不要。
また、「LTE対応ポータブルカメラ及びクラウドプラン(30日・高画質)」では、「LTE対応ポータブルカメラ」をギガらくカメラの対応機種に追加する。LTEやWi-Fiで映像をクラウドへ通信・保存し、最大8時間の撮影が可能なバッテリーを内蔵する。防水・防塵の機能も備えており、屋外でも利用可能だという。また、顧客専用画面とカメラ間での通話も可能で、離れた場所での作業監督など、リアルタイムに映像を見ながら指示出し・確認が可能だという。
また、本カメラの販売開始に合わせて、高画質なクラウドプランも提供する。持ち運び・ウェアラブル利用等で想定される画像のブレ等を抑え、高画質な映像を視聴できるようになるということだ。
クラウドプラン(30日・高画質)の月額利用料(税抜)は5,000円/台。画質はHDで保存日数は30日。規格はH.264、ビットレートは概ね1Mbps、通話機能あり。フルHD画像を5,000枚保存。
なお、同社は映像解析のAIエンジンやシステムを有する事業者向けに、ギガらくカメラの画像をAPIにて出力する「画像連携APIオプション」の提供を開始した。月額利用料(税抜)は、月10万回まで600円、月50万回まで1,100円、月100万回まで 1,800円。