日本IBMは9月1日、「オートメーション・オペレーション・コマンド・センター(AOCC)」を日本向けに提供を開始した。AOCCは、デジタルレイバー(仮想知的労働者)の遠隔監視、運用、メンテナンスを実行・支援するサービスとなる。
近年、従来は手作業で行っていた定型的な作業をデジタルレイバー(RPAに代表される自動化ツールやAIを利用して作成されたソフトウェアロボット)に代替させて自動化する取り組みが、企業全体に広まっており、業務の効率化が進む一方で、デジタルレイバーの運用負荷が増えている状況が広まり、一括して遠隔監視や品質管理を代行するサービスへの期待が高まっている。
AOCCは、2017年から世界中の180社以上、1800以上の稼働中のデジタルレイバーを監視している。IBMの監視センターからは、デジタルレイバーの有効化(品質チェックとスケジュール調整)、プロアクティブ稼働監視(操作対象アプリや依存するインフラを含む)、統合インシデント管理(チケット起票、通知、エスカレーション設定)、AI診断と自動復旧、問題判別用ログ検索とクイックFix、運用メトリクス管理と洞察に基づく改善提案を提供する。
同サービスにより、デジタルレイバー運用業務の効率化と高品質化を推進し、運用業務に関連する煩雑な作業を削減するほか、高度に自動化された一連のサイクルを継続的に実行することで、高付加価値業務へのさらなるシフトと業務の自動化を支援するという。
価格は、セキュアに運用されたIBM Cloud上でのSaaS提供の場合が月額45万円~、サービス時間や監視対象デジタルレイバー数などに応じて変動し、初期費用は別途必要となる。