UL Japanは8月31日、自動車を中心としたモビリティ産業における電動化/電子化(E/E)トレンドを背景に、増加傾向にある車載部品に対する信頼性試験の需要に対応することを目的に、三重県伊勢市の本社内に設置されている信頼性試験ラボを拡張し、2020年9月1日より稼働を開始すると発表した。
今回の拡張では、新たにISO 16750-2に基づく試験が実施可能な「自動車トランジェントイミュニティ試験機」(1台)、取り扱いが難しく委託するメリットが高い耐薬品試験が可能となる「全排気型オーブン」(1台)、ストロングハイブリットに対応するため「直流高電圧(1000V) /大電流(2000A)の電源」(2台)、6.5tの加振力を持った「大型複合振動試験機」(1台)を導入したほか、「複合腐食試験機」や「熱衝撃チャンバー(ダンバー式)」「熱衝撃チャンバー(エレベータ式)」、高性能恒温恒湿チャンバー、大型チラー(冷却水循環装置)などの試験機の増強も図られたとのことで、これらにより、さまざまな車載製品、大型モビリティなどのカスタマニーズに対応することが可能になると同社では説明している。
今回の設備増強に続き、2021年1月には「耐候性試験機」(1台)も導入する予定。これにより、キセノンアークの人工光源を用いた光や熱などの天候環境の劣化に対する耐久性や劣化状況などを確認することが可能になるとする。
なお、UL Japanでは、今回の設備拡充により、より柔軟なサポートを継続して行っていく予定としており、当該サービス全体として2021年度に3億円程度の売り上げを目指すとしている。