カシオ計算機は8月31日、山形カシオにおいて、関数電卓を自動で組み立てる生産ラインを9月上旬より稼働させることを発表した。
現在、同社の関数電卓はタイなどにある自社工場で生産しており、タイ工場では自動組み立てラインを活用することで、従来の手作業による組み立てと比べてロボットの活用などで作業工数の約50%を自動化することに成功していた。
しかし、効率よく安定した生産体制の構築には、さらなる自動化が必要との判断から、継続的に生産技術の開発を進めてきたとのことで、今回、山形カシオに新設された自動組立ラインでは、本体を組み立てる工程の自動化率を高めたほか、その前工程となる基板の組み立てや後工程の梱包作業についても自動化を実現したことで、作業工数で80%の自動化率を達成したという。
なお同社では今後、山形での量産実績を基に、タイ工場における関数電卓の組み立ても自動化率を80%に高め、さらなる省人化と効率化を追求していきたいとしている。