NTTスマートコネクトは8月31日、IoTプラットフォームを活用したデータ収集・蓄積・可視化できるサービスの提供を開始した。HACCP(食品製造の全工程において、発生する可能性のある危害を明確化し、危害の防止につながる特に重要な工程を継続的に監視・記録する衛生管理手法)の考え方を取り入れ、衛生管理を見える化する「HACCP対応サービス」、暑さ指数(WBGT)を測定し見える化、アラート発報ができる熱中症対策サービスと絶対湿度の状況からインフルエンザのリスクを見える化するインフルエンザ対策サービスをセットにした「熱中症/インフルエンザ対策サービス」の2メニューの提供を開始する。

HACCP対応サービスは、IoT温度計を活用した冷蔵庫/冷凍庫温度の一元管理システム。従来は手作業であった温度管理をセンサデバイスからの定期的なデータ収集により自動化することで、温度確認の作業負担を軽減できるほか、記入漏れや記録ミスの解消、資源(紙)の節約につながるという。

また、初期費用が不要の月額制サービスのため、導入時のコスト負担を心配することなく手軽にIoTを導入することを可能としている。

  • HACCP対応サービスの概要

    HACCP対応サービスの概要

熱中症/インフルエンザ対策サービスは、学校や工事現場などの温湿度データを収集し、事前に設定した閾(しきい)値を超えた場合にはメールやパトランプによる通知を送ることで、熱中症対策やインフルエンザ予防につなげることができる。

さらに、黒球温度計を搭載しており、熱中症予防の指標として用いられる暑さ指数(WBGT)を測定することができ、日本生気象学会などの各ガイドラインに準拠したアラートを表示することを可能としている。

加えて、センサから収集する絶対湿度データにより、冬季は季節性インフルエンザリスクの見える化ができ、インフルエンザが流行しやすい絶対湿度になるとメールやパトランプによる通知を行い、教室や作業現場などの屋内でのインフルエンザ予防に役立てることができるという。

  • 熱中症/インフルエンザ対策サービス

    熱中症/インフルエンザ対策サービス

価格はHACCP対応サービスは初期費用が無料で、月額料金は個別見積もり、冷蔵庫/冷凍庫の設置環境を事前に確認した上で、料金を提示する。熱中症/インフルエンザ対策サービスは屋内プラン(センサーステーション1台、屋内ノード1台含む)は初期費用が31万5300円、月額1万9500円(内訳:サービス基本料金が1万4000円、デバイス料金が5500円)、最低契約期間は3カ月、屋外プラン(センサーステーション1台、屋外ノード1台含む)は初期費用が34万2900円、月額料金、最低契約期間は屋内プランと同じ。