Android版の「Microsoft Defender ATP (Advanced Threat Protection)」がGoogle Playストアからインストールできるようになった。Microsoft Defender ATPはMicrosoftがエンタープライズ向けに提供している商用のウイルス対策アプリケーションである。同社は今年6月、そのAndroid版である「Microsoft Defender ATP for Android」のパブリッププレビュー版を公開したが、この度、正式にGoogle Playストアに登録されて利用できるようになった。
Google PlayストアのAndroid版Microsoft Defender ATPは以下のリンクから確認できる。Playストアには登録されたものの、依然としてプレビュー版なので使用する際は注意が必要。
Android版Microsoft Defender ATPを使用するには、有効なMicrosoft 365 E5ライセンスが必要となる。主な機能としては次のようなものが挙げられる。
- 悪意のある、望ましくない可能性のあるアプリやAPKをユーザーに警告する
- デバイスにインストールされているアプリやAPKがクリーンなものかどうかを確認できるようにする
- SMS、WhatsApp、ブラウザ、電子メールからクリックされる可能性がある、悪意のあるWebページをブロックする
- 悪意のあるアプリからのバックグラウンド接続をブロックする
- 管理者は、Web保護のためノンカスタムインジケーターを作成できる
- デバイスのリスクレベルに基づく条件付きアクセスのMicrosoft Intuneとの統合が可能
- デバイスから電子メールなどの企業リソースへのアクセスポリシーを設定できる
Microsoft Defender ATPは、WindowsのほかにmacOSやLinuxでも利用できる。Microsoftではモバイル版の提供にも力を入れている方針を表明しており、Android版はそれが実現した形だ。iOS版のパブリックプレビューについても現在準備中であり、2020年中には開始される見込みとのことだ。