Rustリリースチームは年8月27日(米国時間)、「Announcing Rust 1.46.0|Rust Blog」において、Rustの最新版となる「Rust 1.46.0」の公開を伝えた。Rustをインストール済みの場合、次のコマンドでRust 1.46.0へアップデートすることができる。なお、オペレーティングシステムのパッケージ管理システム経由でインストールした場合は、パッケージ管理システムでアップデートすることになる。
rustupでRust 1.46.0へアップデートする方法
rustup update stable
Rust 1.46.0の主な変更点は次のとおり。
- const fn機能を拡大。これまで使うことができなかったif、it let、match、while、while let、loop、&&、||、スライスへのキャストがconst fn内部で使用可能になった。
- std::mem::forgetをconst fnへ変更。
- #[track_caller]属性のサポート追加。
- Option::zip APIおよびvec::Drain::as_slice APIを安定したAPIと認定。
const fnで作成された関数はコンパイル時に処理が行われるようになる。このため処理速度は高速になるが利用できる機能が限定されており、適用範囲が狭いところがあった。今回、const fnで利用できる機能が拡大したことで、これまでのよりも多くのシーンでconst fnが利用できるようになる。今後const fnの使用が進むことで処理速度の高速化が期待できる。