経済産業省と東京証券取引所は東京証券取引所の上場企業からエントリーした535社を対象にデジタル活用の実績に優れる企業35社を「DX銘柄」として選定、25日に発表した。
「DXグランプリ2020」に選ばれたのは小松製作所とトラスコ中山の2社。既にワールドワイドでDX実績評価もある小松製作所は、スタートアップ企業を含むパートナーと開発してきた新IoTデバイスやアプリケーション群"SMARTCONSTRUCTION"を投入し、大規模なデジタルトランスフォーメーションを展開するほか、AIやIoTを用いることで製品各号機の情報を"生涯にわたり"フォローする号機管理プロジェクトがエンゲージメント向上、中古製品などアフターマーケットの新ビジネスモデル構築へとつながっている。
膨大な工具や機具をアイテムとして取り扱うプロツールの専門商社トラスコ中山は、1月に新基幹システム「パラダイス3」を稼働し、"自動化できる仕事は、システムで全て自動化!"をコンセプトに営業業務、コミュニケーション、物流機能、管理業務と4つを柱に大規模な自動化を進めている。コミュニケーション自動化のひとつに導入された「MROストッカー」は高度なデータ分析を用いて、販売店との間に「置き薬」の仕組を取り入れるもので、膨大なアイテムの"先読み配達"を実現している。
「DX銘柄2020」とあわせて総合的評価が高かった企業、注目されるべき取組を行う「DX注目企業2020」も選定されている。各社の取り組みや選定の概要などの資料はニュースリリースから閲覧できる。