Microsoftは8月27日(米国時間)、Windows IT Pro Blogのエントリ「Revised end of service date for Windows 10, version 1803: May 11, 2021 - Microsoft Tech Community - 1614136」において、Windows 10, version 1803のサポート終了日(End-of-Service Date)を2021年5月11日まで延期すると伝えた。Windows 10, version 1803はWindows 10 April 2018 Updateとも呼ばれているバージョンで、もともとのサービス終了日は2020年11月10日だったので、6カ月間サポートが延長されたことになる。
サポート終了日変更の対象となるのはv1803のEnterprise Edition、Education Edition、およびIoT Enterprise Editionで、2021年5月11日まではセキュリティ更新プログラムが提供されるようになる。セキュリティ更新プログラムは、通常どおりWindows UpdateやWindows Server Update Services、Microsoft Updateカタログのいずれかから入手できる。
今回のサポート終了日延期の背景にあるのは、現在進行中の新型コロナウイルスによるパンデミックだ。MicrosoftのChris Morrissey氏は同ブログで、「私たちはあなた方からのフィードバックを受けて、世界的なパンデミックの最中でビジネス継続性に焦点を合わせる必要性を理解した」と述べている。
延長された期限である2021年5月11日を過ぎると、v1803ではセキュリティ更新プログラムを受け取ることができなくなる。そこで、Microsoftはその後も継続的にサポートが受けられるようにWindows 10を最新バージョンに更新するよう呼びかけている。
v1803からは、まずWindows 10, version 1903または1909にアップグレードできる。v1903および1909からはWindows 10, version 2004へのアップグレードが可能なため、引き続きセキュリティ更新プログラムを受け取ることができる。