NTTテクノクロスとゲヒルンは8月25日、NTTテクノクロスのデジタルサイネージである「ひかりサイネージ」と、ゲヒルンの「防災情報配信システム」を連携させ、最適な防災情報を迅速にデジタルサイネージに配信するという新サービスを11月下旬に提供開始すると発表した。
価格は、1台あたり月額2000円(税込)を予定している。なお、別途ひかりサイネージの契約(1台あたり月額3600円(同))が必要。
台風・豪雨、地震といった大規模な災害の頻発により多くの人へ情報を配信できるデジタルサイネージを利用した防災情報配信のニーズが高まっている一方で、従来のデジタルサイネージで配信する防災情報は、テロップなど文字情報によるものが多いことから視認性が低く、また訪日外国人に対する情報伝達にも言語上の課題があったという。
ゲヒルンは2011年の東日本大震災を機に、「日本をもっと安全にする」という理念の下、Twitterや「特務機関NERV防災」アプリなどを通して、視認性が高く分かりやすい防災情報を多くの人に提供しているとのこと。
今回、ひかりサイネージと防災情報配信システムとの連携により、災害発生時や気象警報発表時に、最適な防災情報を迅速にデジタルサイネージに配信する新サービスを提供するとしている。
災害発生時や気象警報発表時には、設置場所に応じてその地域に必要な防災情報を表示するため、多くの人が集まる交通機関や観光地の他、従業員の防災対策としてオフィスや工場などへの設置にも適しているとしている。
視認性の高さと分かりやすさについては、特務機関NERV防災アプリと同じく、シンプルで視認性が高いという文字フォントである「AXIS Font(アクシス フォント)」を採用した。 mt、地図を使って対象地域を表示し危険度に応じて色分けを行うことで、訪日外国人も認識しやすいコンテンツになっているという。
防災情報と共に最寄りの避難所や多言語での案内を表示するなど、用意したテンプレートを利用してオリジナルコンテンツを配信できるとのこと。また、サイネージ端末ごとにコンテンツを指定できるため、設置場所からの避難経路などを表示できるという。
これらにより、災害発生時や気象警報発表時に迅速な判断・避難が可能になるとしている。