日立製作所とPTCジャパンは8月20日、製造業における製品の企画・設計から調達、生産、保守サービスまでのバリューチェーンをシームレスにつなぎ、全体最適化を実現する次世代ソリューションの提供に向けて協業を行うことで合意したと発表した。
具体的には製造分野を中心としたサプライチェーン領域で幅広いLumadaソリューションを提供する日立と、製造業のエンジニアリングチェーン領域におけるコンサルティングの経験・知見やWindchill、ThingWorxなどのソリューションを有するPTCの技術・リソースを組み合わせることで、業務間や企業間に存在するさまざまなギャップである「際」の課題を解決することを目指し、製造業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を図っていこうというもの。
協業第1弾として、国内製造業を対象に共同で事業展開を行っていくとしている。すでに大手工作機械メーカーのオークマのDXの実現に向けて、日立のサプライチェーン領域とPTCのエンジニアリングチェーン領域を組み合わせたモノづくりノウハウのデジタル化に関する共同提案が進められているという。
なお、今後については両社の日本での取り組みをベースに、協業の範囲をグローバルに広げていきたいとしている。