CA(サイバーエージェント)は8月19日、小売DXセンターにおいて店内販促効果を高めるための電子POP(※1)掲載管理プラットフォーム「CyberPOP(サイバーポップ)」の提供を開始すると発表した。
同社によると店頭販促ツールとして用いられている従来のPOPは、ポスターやチラシなど紙媒体が多く、張り替えや管理作業などに工数がかかっており、来店客へのタイムリーな商品訴求ができず、販売機会の損失や食品ロスなどによって売上・利益率の最大化が難しい課題があったという。
(※1):point of purchase:看板や立体広告物などの店頭に置く広告・宣伝物一般のこと。
同プラットフォームを導入することで、小売店舗に設置したすべての電子POPの掲載内容をネットワーク上で管理することが可能になり、店舗スタッフがスマートフォンやタブレットなどからいつでも切り替えることができる。
店舗独自のキャンペーンやタイムセールなどの告知、商品の購買や併せ買いを促す訴求など、店舗毎の来店客の属性や在庫状況も加味したタイムリーな運用によって店舗売上(日販)の向上や食品ロスの低減に寄与する。
また、デジタル化によりPOPの作成や設置、張り替えが不要となり、オペレーションの省人化にもつながるとしている。
さらに、AIカメラの画像認識技術を活用することで、商品棚前に訪れた来店客の属性を推定し、『棚前通過人数』『視聴人数』『視聴時間』のデータを取得する。これにより、店舗販促施策の効果検証が可能になり、顧客行動データの分析結果に基づいた運用や施策検討ができるようになる。