ZOZOグループのラボである「ZOZO研究所」は、2,800万件超のファッション推薦データOpen Bandit Datasetと解析データ基盤となるOpen Bandit Pipelineをオープンソースで公開した。Open Bandit Datasetは公式サイトから直接ダウンロードでき、Open Bandit PipelineはGitHubに設置してある。

ZOZOTOWNでのレコメンドにも実際に活用されているというOpen Bandit Pipelineは、多腕バンディットアルゴリズム(multi-armed bandit algorithms)と呼ばれる複数選択肢からの試行による最適化を導く手法を実装するもので、Python3.7.0以上が必要になる。Open Bandit DatasetはZOZOTOWN上で実際に推薦アルゴリズムから収録された2,800万件超のファッション推薦データで商品や顧客の特定ができないデータセットとなる。

ZOZOグループではこれらの活用でクリック率や購買率の増加に実際に寄与しているが、OSS化の背景にデータと技術の占有懸念や日本企業からの積極的な技術貢献に言及し"今後、日本発のデータ技術のオープンイノベーションを促進するきっかけとなることを目指しています"と力強く述べている。