BetaNewsは8月11日(米国時間)、「1Password finally comes to Linux -- Ubuntu, Debian, Fedora, and more!」において、AgileBitsが開発しているパスワードマネージャー「1Password」のLinux版Developer Previewが公開されたことを伝えた。1Passwordはシェアが高いパスワードマネージャーだが、これまでLinux向けにネイティブのデスクトップアプリは提供されておらず、Webブラウザのプラグインでしか利用することができなかった。今回公開されたDeveloper Previewは、AgileBitsによる初の公式Linux版デスクトップアプリとなる。
Linux版1PasswordのDeveloper Previewは、マーケットプレイス「Snapcraft」の次のページで公開されている。Snappyなど、ディストリビューションごとのパッケージマネージャーを使ってインストールすることができる。
このプレビュー版では、次のような機能が利用可能とのこと。
- パッケージャマネージャーを使用したインストール
- GTKテーマに基づいた自動でのダークモードの選択
- FTP、SSH、SMBなどのネットワークロケーションのサポート
- タイル型ウィンドウマネージャーのサポート
- 生体認証を含むLinuxユーザーアカウントでロックを解除可能
- ロック解除状態を保持するシステムトレイアイコン
- X11クリップボードの統合
- キーボードショートカット
- データのエクスポート
- 異なるパスワードで複数のアカウントのロックを解除可能
- コレクションを使ってアカウントを管理できる
ただし、AgileBitsによると、現在公開されているバージョンはあくまでもテストと検証を目的としたもので、まだ多くの機能が未完成であり、ビジネスクリティカルな使用には適していないという。特に、現時点ではアイテムの追加や編集には対応しておらず、読み取り専用でしか使うことができない。Betanewsは、2020年末までにはに安定したバージョンが利用できるようになる見込みと伝えている。