パナソニック システムソリューションズ ジャパンは、医療機関・薬局向けの「顔認証付きカードリーダー(マイナンバーカード対応)」を発表した。
社会保険診療報酬支払基金の認証取得完了後、2021年3月から開始予定の「オンライン資格確認」における医療機関や薬局などでの受付時の本人確認に使用できるという。同社が7月2日に発表した「現場センシングソリューション」のソリューションパートナーとして、まずはPHCと連携し、医療機関・薬局などに提供していくとのこと。
オンライン資格確認の導入により、マイナンバーカードのICチップまたは健康保険証の記号番号などにより、オンラインで医療保険の資格情報を確認可能になるという。
このオンライン資格確認では顔認証付きカードリーダーの利用が可能であり、マイナンバーカードを用いた厳格な本人確認が可能となり、受付による確認の手間が減り、事務の効率化を期待できるという。
また、薬剤情報や特定健診情報を医療機関などが閲覧する際の患者の同意取得をディスプレイで案内することにより、スムーズかつ確実に可能になるとしている。
顔認証技術については、空港・テーマパーク・オフィス・商業施設で1日10万人の顔を毎日認証しているという、AI(人工知能)技術を応用した顔認証技術を使用しており、マスクや眼鏡を着用したままの認証も可能という。
通知に関しては、重要な個人情報であるマイナンバーカードの置き忘れを通知する機能を備えているとのこと。
カードの表裏の置き間違いも端末側で検知可能であり、画面などでアラーム表示するとしている。
安全面に配慮した設計については、手袋をしたままでも画面操作可能な設計といい、接触による感染症リスクを軽減できるという。
また、オンライン資格確認端末または医事コンピュータ端末の電源ON/OFFをリモート操作することで、いたずらによる誤操作なども防止できるとのこと。