データダイレクト・ネットワークス・ジャパン(DDN)のTintri事業部は8月5日、仮想/物理環境のMicrosoft SQL Serverデータベースに対して、可視化、自動化、制御を提供するというストレージテクノロジーである「Tintri SQL Integrated Storage」を販売開始した。なお新製品は、Tintriのストレージアプライアンス製品のソフトウェアオプションとして提供する。
同製品は、仮想化環境における複数のVM(仮想マシン)を個別に管理する独自のアプローチ(VM-aware)でストレージ管理が可能という「Tintri VMstore」のアーキテクチャをデータベースに展開(DB-aware)したものといい、ストレージの稼働状況を個々のデータベースごとに可視化して自動制御可能にするソリューション。
データベースのストレージのチューニングには手間や工数、データベースに対する知識や経験が必要となるが、同製品が提供するデータベース連携機能により、ストレージ上で多数のデータベースを運用する場合でも、データベースごとにダイナミックに自動的に最適化するという。
ストレージの専門知識が無いデータベース管理者でも利用可能といい、データベース管理者とインフラ管理者がインサイトを共有することで、運用管理を効率化、最適化できるとしている。
また同製品は、SQL Server全体を可視化し、データベース単位でレイテンシー、IOPs、スループット、領域使用量などの情報とインサイトをリアルタイムに提供するという。
さらに、時間を要するチューニング、トラブルシューティング、分析などストレージ運用のオーバーヘッドを最大95%削減できるという。最大数千のSQL Serverデータベースの管理が可能といい、従来のストレージソリューションの非効率性を排除し、コストを削減するとしている。
自動QoS(Quality of Service)により、SQL Serverデータベースごとにリソースを動的に調整して自動的に性能を最適化し、サービスレベルも大きく向上するという。これは、通常はデータベースのサービスレベルに影響を与えるデータ保護プロセスやクローン作成プロセスにおいても同様とのこと。
さらに、データベースのホットスポットをリアルタイムで分析し、ユーザーに影響を与える前にピンポイントで特定するという。
提供方法は、Tintri VMstoreのオプションソフトウェアである「Tintri Global Center (TGC)アドバンスドライセンス」または「Tintri VMstore Software Suite」によってライセンスする。対象製品の既存ユーザーは、ソフトウェアアップグレードとしても入手可能とのこと。