アメテック クレアフォーム事業部は8月4日、設計現場で即メトロロジー・グレードの3D測定および検査が行える光学式CMMスキャナ「MetraSCAN 3D」の最新世代となる「MetraSCAN BLACK/BLACK Elite」を発表した。
同製品は15本の青色レーザークロス機能(縦横15本ずつ)による広域スキャンを実施することで、前世代比4倍の1秒当たり最大180万ポイント(BLACK Eliteの場合。Blackは縦横7本ずつで1秒当たり80万ポイント)が得られるだけでなく、リアルタイムでメッシュを可視化できるため、データ取得から作業可能なファイルの生成までの時間を短縮できるという。
また、測定解像度を25μmとしたことで同4倍の分解能を実現し、高精細なスキャン画像の生成も可能となった。さらに精度保証としてVDI/VDE 2634 part 3 standardに基づいているほか、この高精細化により、国際基準に則った信頼性とトレーサービリティの確保も可能としている。
加えて、従来苦手であった光沢やクロム合金でも正確な測定を可能としたほか、オプションである「HandyPROBE」と組み合わせることで、プロービング機能も利用可能となるため、3Dスキャン、プローブ双方の能力をフル活用した効率的な検査プロセスの確立も可能になるとする。
主なターゲット市場は自動車などにおける「品質管理部門」「設計・試作部門」「生産技術部門」としており、価格は組み合わせるソフトウェアなどで異なってくるが、BLACKが1200万円から、BLACK Eliteが1350万円からとしている。
(中央と右),A@MetraSCAN BLACK|