コーセーは、同社のコンセプトストア「Maison KOSÉ」(メゾンコーセー)において3Dスキャンによる個々の顔型に合わせたシートマスク提供などデジタルを活用した新たな試みを開始した。
昨年12月に銀座でオープンしたコンセプトストア「Maison KOSÉ」では、同社の化粧品ブランドを横断し、デジタル体験と融合した新たな試みを展開している。パナソニックと共同で取り組み鏡面で肌の状態の測定結果を表示させる「Snow Beauty Mirror」や明治大学との共同研究で"理想顔"を見える化するシステムなど、美とデジタル技術を融合させる試みを次々と進めている。
7月21日より新たに展開している「FACE MASK FACTORY」は、個々の顔の輪郭にフィットする"パーソナライズドシートマスク"を提供するというもの。米Bellus3D社とともに3Dスキャン撮影したデータを2D変換し、レーザー加工機で切り出しその場で提供するものだ。立体構造である顔のデータの平面展開技術とコーセーの化粧品開発のノウハウを融合させており、ジャストフィットするシートマスクで利用する化粧水の効果が期待できるという。また、7月1日からはコニカミノルタと協力し、画像処理技術による毛髪診断システムを用いた実証実験も開始。個々に応じたスタイリングなどデジタル技術を活用することでパーソナライズされた美容の提案を行っている。