サイボウズと大阪府は7月21日、サイボウズの業務アプリ開発プラットフォーム「kintone」を活用した全庁的な業務改善、児童虐待防止情報連携システムの構築などを目的とした事業連携協定を締結したと発表した。

大阪府は2020年4月より「新型コロナウイルス対応状況管理システム」をkintoneを用いて構築し、患者が増加する局面においても効率的な業務を実現したという。また、大阪府とサイボウズが連携し、同システムのテンプレートを同様の問題に直面する全国の自治体に無償で提供するなど、新型コロナウイルス感染症への対応について社会全体に資する取り組みを行ってきている。

今回の事業連携協定は、新型コロナウイルス対応を契機に進めてきた連携をさらに深化させ、大阪府のスマートシティ推進に向けた取り組みを相互に協力して進めるために締結するという。

今回の事業連携協定により両者は、kintoneを活用した業務改善を実現するため、ワークショップなどの取り組みをすすめるほか、府内市町村に対してのセミナー開催などの支援を行う。また、大阪スマートシティパートナーズフォーラムにおいて、公民共同の推進に向けたセミナーも開催するとしている。

さらに、kintoneを活用した府内市町村における児童虐待防止の情報連携システムの構築や、「新型コロナウイルス対応状況管理システム」をはじめとする新型コロナウイルス対応業務関係システムの運用支援および新たな業務アプリケーション導入に関わる支援を行う方針だという。