Mozillaは7月15日(米国時間)、「Mozilla Puts Its Trusted Stamp on VPN - The Mozilla Blog」において、これまでベータ版として提供してきたVPN(Virtual Private Netwark)サービス「Mozilla VPN」を、Windows 10およびAndroid向けに正式に開始したと発表した。月額4.99ドルで、最大5台のデバイスで利用できる。当初はアメリカ、イギリス、カナダ、ニュージーランド、シンガポール、マレーシアの6カ国で提供される。
Mozilla VPNは、Webブラウザ「Firefox」の開発元であるMozillaが独自に展開するVPNサービスであり、当初は「Firefox Private Network」の名称でベータテストが行われていたもの。オープンソースの通信プロトコルであるWireGuardを採用している点が大きな特徴で、一般的なVPNサービスよりも高速に動作するという。
Mozillaでは、サービスの提供に必要となる最低限の情報以外のユーザーデータは保持せず、ユーザーのプライバシーを保護することを表明している。Mozillaは、長年に渡って組織として中立性やプライバシー重視の姿勢を明確にしており、その点がMozilla VPNの最大の強みとも言える。
Mozilla VPNは、30カ国以上にある280超サーバを利用可能で、帯域幅の上限はない。当初の6カ国以外の国についても、今秋から順次サービスを展開していく計画だという。また、iOS版については間もなく登場予定で、将来的にはmacOS版やLinux版も提供する予定とのことだ。
日本からはまだ利用することができないが、下記の公式サイトにおいて「Waitlist」に登録しておけば、サービス開始時に通知が送られる。