インターステラテクノロジズ(IST)は7月18日、7月18日11時に予定としていた観測ロケット「ねじのロケット」の打ち上げ日を、7月19日5時15分に延期したことを自社のSNSを通じて発表した。

7月19日11時45分追記:ISTは上空の風の強さなどから、5時15分、ならびに11時台での打ち上げ延期を決定。16:05〜17:50のウインドウに向け気象状況に注視しながら準備を進めている状況とアナウンスしています。
7月19日18時追記:ISTは16時05分、打ち上げを試みましたが、メインエンジンの点火器の温度上昇が確認できなかったため打ち上げを自動停止し、その後、正式な打ち上げ中止を決定しました。次回の打ち上げ日は公開されていません。

  • ねじのロケット

    観測ロケット「ねじのロケット」のイメージ (C)IST

当初は同時刻の上空風が打上条件を満たさないとの判断から、同日の16時5分での打ち上げを計画していたが、夕方になっても上空風が打上条件を満たさないとの予測から、18日中の打ち上げは難しいと判断。新たな打ち上げ日を7月19日5時15分に設定したという(打ち上げウインドウは05:15~07:50、11:00~12:20、16:05~17:50を予定)。

ただし、少なくとも19日の朝も引き続き気象条件が判断しきい値付近と予測されているため、気象予報に注視しつつ準備を進めていくとしており、18日22時15分ころに次の打ち上げ可否判断を行う予定としているが、気象予報値の変化によっては、予定時刻を待たず打ち上げ可否の判断を行う可能性があるともしている。

なお、今回の打ち上げは、6月に行った「えんとつ町のプペル MOMO5号機」と同様、新型コロナウイルス感染防止対策として、完全無観客・来町自粛・立入り制限区域の拡大等を実施して行うとしており、打ち上げの様子については、YouTubeなどのライブ配信で視聴してもらいたいとしている。

ねじのロケットの打ち上げにおける新型コロナウイルス感染症対策の主な取り組み内容は以下の通り

  • 見学場封鎖による完全無観客打ち上げ
  • 見学の方が大樹町に来ないように自粛を強く呼びかけ
  • 立入り制限区域の拡大(打ち上げを見られる場所を大幅に減らす)
  • 制限区域外で人が入れそうな場所へのパトロールと声掛け
  • YouTube、ニコニコ動画によるライブ配信の充実
  • 打ち上げ後記者会見は、オンラインで実施
  • 打ち上げ日時の発表を直前まで控える
  • 新聞・チラシ等で立入り制限区域やパトロールエリアを周知
  • ねじのロケット
  • ねじのロケット
  • ねじのロケット
  • ねじのロケット
  • ねじのロケット
  • ねじのロケット
  • 公開された「ねじのロケット」の機体 (C)IST