モスフードサービスは7月13日、オリィ研究所と協力し、分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を活用した「ゆっくりレジ」を実験導入すると発表した。同実験は2020年7月27日~8月下旬までの約一カ月間の平日にモスバーガー大崎店にて行う予定。

「OriHime」は、全長約23cmの分身ロボットで、子育てや介護、身体障がいなどの社会的ハンディキャップにより外出困難な人の分身として、遠隔地からコミュニケーションを行うことができる。

  • 「OriHime」を活用したレジの実証実験 モスバーガー大崎店

同実験では、時間限定(平日 14:00~18:00)で「OriHime」を1 台設置し、じっくり商品を選びたい顧客に向けた「ゆっくりレジ」を稼働させる。遠隔から操作する操縦者は顧客と会話しながら注文の受付を担当し、決済は有人レジにて行う。なお、同実験での「OriHime」の操縦者は、関西に住んでいる障がいのある方2名が担当する予定。

同社は今後、システムを改良することで、「OriHime」を通じて注文から決済までを可能にする機能拡張や、ドライブスルー注文への応用、自走式ロボットによる配膳業務などを検討していく方針で、2020年度内の実験開始を視野に入れているとのことだ。