openSUSEリリースチームは7月9日(米国時間)、「openSUSE Leap "15.2" is Available for Windows Subsystem for Linux - openSUSE News」において、Linuxディストリビューション「openSUSE」の最新版である「openSUSE Leap 15.2」がWindows上のWSL (Winsows Subsystem for Linux)で利用できるようになったことをアナウンスした。
WSLは、Windows上でLinuxバイナリをネイティブに実行することができる互換性レイヤーであり、64ビット版のWindows 10およびWindows Server 2019で利用できる。WSL上で最も広く使われているLinuxディストリビューションはUbuntuだが、原理的にはどのディストリビューションでもWSLで実行できる。Linuxユーザーにとっては、慣れ親しんだLinux環境をそのままWindows上で再現し、Windowsデスクトップとシームレスに連携させて利用できる点がWSLの大きな魅力である。
7月2日にリリースされたばかりのopenSUSE Leap 15.2では、コンテナや仮想マシン技術のサポート強化、AI技術や機械学習に関するパッケージの追加、分析ツールの追加、管理・保守ツール「YaST」の大幅なアップデートなどが行われた。
WSLでopenSUSEを動かすことによって、Windows上でこの最新のopenSUSEに用意されたさまざまなLinux向けソフトウェアが利用できるだけでなく、パッケージマネージャーzypperを使って追加のソフトウェアをインストールすることもできる。
WSL向けのopenSUSEは、Microsoft Storeから簡単にインストールすることが可能。Leap 15.2で強化されたAI技術や機械学習ツール、分析ツールなどが利用できるのは非常に魅力的と言えるだろう。