レノボ・エンタープライズ・ソリューションズは7月9日、ミッションクリティカルサーバ「Lenovo ThinkSystem SR860 V2／SR850 V2」と、Lenovo ThinkSystem DM7100ストレージ・システム向けに新たなリモート導入サービスの提供を開始したと発表した。

Lenovo ThinkSystem SR860 V2と同SR850 V2サーバは、第3世代インテルXeonスケーラブルプロセッサを搭載し、インテルOptaneパーシステント・メモリ200シリーズにより、SAP HANAのサポートが強化されている。AIや分析機能で実用性のあるビジネスインテリジェンスを実現できるという。

  • 「Lenovo ThinkSystem SR860 V2」

    「Lenovo ThinkSystem SR860 V2」

  • 「Lenovo ThinkSystem SR850 V2」

    「Lenovo ThinkSystem SR850 V2」

新しいCPUはAIアクセラレーション機能の向上と、bfloat16によって強化されたインテル ディープラーニング・ブーストを採用し、データのインサイトを短期間で取得することに特化した設計となっている。オンボードストレージが24個から48個の2.5型ドライブに拡大し、データを使用可能な速度が向上するほか、大規模データセットなどのデータ集約型アプリケーションでのパフォーマンスの向上が見込めるとしている。

Lenovo ThinkSystem SR860 V2サーバは、GPUをサポートし(4個のダブルワイド300Wまたは8個のシングルワイドのGPU)、AIワークロードの処理や強力なVDI環境の構築、データ分析に適している。同SR860 V2サーバは次世代AIワークロードの管理で新しいGPUリッチ構成を活用しており、非構造化データセットに専念して新たなインサイトを得られるという。

Lenovo ThinkSystem DM7100シリーズ・ストレージとの組み合わせにより、SAPのデータベースとビジネスアプリケーションに対応するほか、Lenovo DBファイバーチャネルスイッチとの組み合わせでNVMeの導入が可能となり、スループットは向上し、レイテンシは最大50%削減されるとしている。

一方、Lenovo ThinkSystem DM7100のリモート導入オプションにより、オンサイトでの導入に比べて実装時間を最大80%短縮することに加え、複雑な作業とダウンタイムのリスクを軽減し、短期間でバリューを創出できるという。また、同社のテクニカルコンサルタントを活用することで独自の要件に基づき、Lenovo ThinkSystem DM7100をリモートで構成・導入を可能としている。

さらに、収集データの多様化に対応するLenovo Intelligent Insights with SAP Data Intelligenceを使用することで、クラウドのデータストア、データレイク、スマート機器、各種センサ、そのほかの利用可能なIoTなど、複数のソースから構造化・非構造化データを活用し、ビジネスインサイトを引き出すことができるという。