GoogleのG Suiteチームは7月7日(米国時間)、「G Suite Updates Blog: New chart text and number formatting options in Sheets」において、Google スプレッドシートにおいて、グラフのテキスト・数字のフォーマット機能を拡張し、より柔軟にスタイルの変更が可能になったと伝えた。
Googleスプレッドシートは、Googleが提供しているオンラインの表計算ツール。単体でも利用できるほか、クラウド型のビジネスツールであるG Suiteの一部としても提供されている。今回発表されたアップデートでは、グラフにおいてテキストや数字のフォーマットの自由度が拡がり、より簡単に編集できるようになった。
まず、グラフ上のほとんどのテキスト要素において、直接クリックしてスタイルを編集できるようになっている。これにはデータラベルや凡例アイテムなども含まれる。個々のデータのラベルに異なるスタイルを設定することもできる。
データラベルや軸ラベルでは、高度な数値フォーマットを設定することも可能になった。通常のスプレッドシートでは、数値のタイプに応じてカンマ区切りの位置や通貨マークの種類などを柔軟に設定できるが、この数値フォーマット機能がグラフのラベルでも使えるようになったわけだ。
グラフデータ本体に対しては、個別のカラムに対するフォーマットの設定が、サイドバーのメニューから簡単に行えるようになっている。個別のカラムの設定は、サイドバーに表示されるグラフエディタにおいて、[系列]メニューに表示される「データポイントの書式を設定」という項目で行うことができる。
G Suiteでこれらの新機能が使えるようになるタイミングは、選択しているリリース方式によって異なる。即時リリース方式(Rapid Release domains)の場合、2020年7月7日から順次利用可能となっている。計画的リリース方式(Scheduled Release domains)の場合は、2020年7月22日からリリースが開始される。いずれにしても、これらの機能はデフォルトで「有効」に設定されているので、リリースされ次第すぐに使用することが可能となる。