日立ソリューションズは、イスラエルのSCADAfence Ltd.(スキャダフェンス)と販売代理店契約を締結し、同社の提供するビルシステムの運用・管理とサイバーセキュリティを提供する「SCADAfence Platform」の販売を開始したことを8日に発表した。
「SCADAfence Platform」は、ビルの制御システムやIoT機器などネットワークの監視にAIを活用したセキュリティ対策や運用管理を支援する。従来の管理システムでは困難だったというビルネットワーク用の国際標準の通信プロトコルBACnetの分析に対応し、通常の稼働時に行われる通信をAIが学習。不審な通信が発生した際に異常を検知し警告を行う。
IoT機器などビルや施設内のネットワーク接続する制御システムの自動リスト化、ネットワーク論理構成図の生成など施設内のネットワークの一元管理から脆弱性特定やトラブル発生時の攻撃証跡の保存など、ビルや施設トータルでのネットワークセキュリティを提供しており、企業コンプライアンスの遵守にも寄与する。
ほか、施設内に設置したIoT機器の温度センサーから取得したデータを活用し、施設の利用状況をヒートマップで表示する機能などの提供も行っている。SCADAfence管理サーバー動作環境にUbuntu Linuxサーバーを要するが、要望に応じて他環境でのサーバー構築も可能となる。