大日本印刷(DNP)は7月8日、ICタグ(RFID)の導入に向けた効果検証を効率的に実施できるトライアルキットを開発し、入出荷・棚卸し管理や読取りの効果を即座に把握できる現場検証サービスを、同日より開始したことを発表した。
新たに開発されたキットは、リーダライタとアプリから構成される。ICタグ(RFID)を活用した業務効率化の効果をPoC(概念実証)で検証できる「DNP RFID導入検証支援サービス」を開始した。
製造・物流や流通・小売等の現場でRFIDを導入するためのPoCを簡易に実施できるようにするために、システム・機器の貸し出しと、現場でのRFID読取り環境構築のノウハウを提供。
RFIDの読取りを検証評価する「RFID読取評価アプリ」と、入荷・出荷・棚卸のステータス管理が行える「サプライチェーン業務系アプリ」という2つのアプリを使用して、検証・評価レポートの作成を支援するという。
「RFID読取評価アプリ」では、ハンディリーダライタ、据置型リーダライタの2タイプの機器を使用し、RFIDとバーコードとの読取り速度を比較して導入効果試算に役立つデータを作成する。
また、RFIDの貼付位置やリーダライタのアンテナの位置の違いによる読み取り速度の差を比較し、RFIDタグの最適な貼付位置や、最適なアンテナ設置位置などを導き出すという。
加えて、RFIDを貼付した複数の商品の同時読取状況を可視化し、最適な商品の積み付け方を導き出すということだ。
また、「サプライチェーン業務系アプリ」は、製品の入荷・出荷・棚卸の結果を可視化するクラウドサービスとなっている。
同サービスの価格は、支援作業と機器貸出の一式で30万円〜(税別)。