ユニバーサルロボット(UR)は7月7日、SMCの協働ロボット用エアチャック「JMHZ2-X7400B」を、URロボットの周辺機器プラットフォーム「UR+」製品として認証したことを発表した。

  • 協働ロボット用エアチャック

    協働ロボット用エアチャック「JMHZ2-X7400B」の外観

すでに全世界で400社以上がUR+製品の開発を行っており、認証済みは245製品。日本はこれまで4社が認証を取得しており、SMCは5社目となる。UR+製品として認定されるためには、以下の3点をクリアする必要がある。

  • 電気、メカ、ソフトウェアのすべてのインタフェースをURロボットにカスタマイズする
  • ユーザーインタフェースは、URのGUIであるPolyScopeを使って行う
  • 製品のセットアップが簡単で、URロボットアームとの親和性が高く、全体的なユーザーエクスペリエンスを、未経験のユーザーに対しても向上させる
  • 協働ロボット用エアチャック
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  • UR+製品認証取得までの流れ。日本からもキヤノンやASPINA(シナノケンシ)など4社が認証を取得しており、SMCで5社目となる

今回、SMCが認証を取得したエアチャックはものを把持して掴むための代表的な製品で、先端に共通の取り付けインタフェースを採用したほか、ハンド開閉のための電磁弁を一体化することで、すべての機器を1ユニット化。ユーザーの機器設置負担を軽減することに成功したほか、軽量・小型化を図ることができ、ロボットの負荷も軽減することができるように配慮したとSMCでは説明している。

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    協働ロボット用エアチャック「JMHZ2-X7400B」の概要と特徴

また、フィンガーガイド部に高剛性リニアガイドを採用することで、長い把持点でも使用が可能なほか、重量430gと軽量ながら、重いワークの把持が可能だという。

主なターゲットとしては、工作機械、電気、食品、二次電池、製薬、産業用ロボットなどにおけるハンドリングなどを想定しており、SMCでは今後も協働ロボット向け製品の開発、販売を行っていくことで、さらなる用途拡大を図っていきたいとしており、URとしてもそうした活動をサポートを行っていく予定だという。