ソニーは7月6日、国内における子供の教育格差縮小に向けた取り組みである「感動体験プログラム」の展開を強化すると発表した。具体的には、自律型エンタテインメントロボットである「aibo」などを使用するワークショップや、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況に対応したオンラインワークショップを新たに開始する。
2020年度は、aiboを使用するワークショップの開始などのコンテンツ拡充や、NPO法人Chance For Allとの新たなパートナーシップ締結を通じて、より多くの子供たちに創造性や好奇心を育む機会の提供を目指すという。
さらに、オンラインワークショップの実施により、新型コロナウイルス感染症の影響で制限を受けている体験機会の確保にも貢献するという。
また同日から、NPO法人である放課後NPOアフタースクールと連携して実施する小学校の放課後でのワークショップの開催団体を募集開始した。
ワークショップのコンテンツ拡充のうち小学校の放課後におけるワークショップは、放課後NPOアフタースクールと連携して取り組んでおり、関東・関西の学童保育や放課後子供教室などにおいて、計8種のワークショップを開催する予定。
2020年度は、aiboを使用するAI(人工知能)・プログラミング体験、ソニー音楽財団によるクラシック音楽体験、同社と日本自然保護協会が協働で実施している「わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト」と連動したワークショップの3コンテンツを新たに開始する。
地方や離島の小学校を対象に実施する遠隔授業では、一般社団法人プロフェッショナルをすべての学校にの協力の下で、オンラインで地方や離島の小学校と同社のオフィスと繋ぎ実施する。
2020年度はソニー・インタラクティブエンタテインメントのロボットトイである「toio」を使って新しい遊びを考える遊びと学びを組み合わせた創造体験及び、ソニー・ミュージックエンタテインメントのアーティスト・プロデュースのノウハウを使用した授業も提供するとのこと。
Chance For Allとパートナーシップ締結では、同法人が運営する、民間学童におけるIoTブロック「MESH」を使用するプログラミング体験ワークショップの開催に加え、機器の長期貸出も行う。さらに、実施後の子供たちの変化などの分析にも取り組んでいくとしている。
オンラインワークショップの実施に関しては、小学校の放課後におけるワークショップとして、MESHを使用する2週間~1か月のオンラインワークショップの開催により、新型コロナウイルス感染症の影響で制限を受けている体験機会の確保にも貢献するとのこと。
これらの取り組みに加え、日本財団が子供の貧困対策の一環として運営する、子供のための「第三の居場所」や、地域の子供のサポート拠点として広がっている子ども食堂においても、継続的に感動体験プログラムを実施するとしている。