米国半導体工業会(SIA)は7月3日(米国時間)、2020年5月度の世界半導体売上高(3か月移動平均)が前年同月比5.8%増、前月比1.5%増の350億ドルとなったと発表した。
地域別にみると中国が前月比5.8%増および前年同月比4.9%増、日本が前月比2.8%増および前年同月比1.5%増、米州が前月比1.9%増および前年同月比25.5%増、アジア太平洋/その他が前月比1.7%減および前年同月比2.5%増、欧州が前月比6.5%減および前年同月比12.9%減となった。
SIAプレジデント兼CEOであるJohn Neuffer氏は「5月の世界の半導体市場は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって引き起こされた広範囲にわたる経済的混乱に耐えた結果となったが、今後数か月の間、依然としてかなりの不確実性が予想される」とし、2020年の年間成長率は控えめとの見方を示す一方、2021年には大幅な成長を見込むとしている。
なお、SIAは同日、WSTS(世界半導体市場統計)2020年春の半導体市場予測を承認したことも明らかにしている。同予測では、2020年の半導体市場は前年比3.3%増の4260億ドルになると予測しており、2021年も同6.2%増と予測している。