電通デジタルは7月6日、デジタル広告運用において、オンライン/オフラインを統合したデータをもとにAI・機械学習で事業成果の予測モデルを構築し、マーケティング施策を最適化する「X-Stack」を本格的に提供開始したことを発表した。
「X-Stack」は、電通デジタルが2018年10月に開発、運用開始した、広告効果を最大化させるためのソリューション。
具体的には、予測LTV(pLTV)を指標とし、Webサイト上の行動データと企業のCRMの両データを統合したマーケティングデータ基盤を構築。それをもとにAI・機械学習を用いて来店率や成約率などの事業KPIの予測モデルを開発し、広告配信やメールマガジンの出し分けなどの各施策に適用するものだ。
これにより企業は、事業成長の重要指標の一つであるLTV向上に直結させた広告運用を実施することができるという。
また、Googleとの取り組みにより、媒体仕様の研究に基づいた入札への反映機能も装備し、新規顧客の集客施策にも適用可能だという。これまでに小売・自動車メーカー・金融等クライアントの8企業で実装を完了し、5%~15%の改善の成果を挙げたということだ。
今回の本格提供では、CRMデータを保有しない企業でも導入できる「X-Stack Entry」と、大手プラットフォーマーとの協業による「X-Stack Premium」という2つのサービスメニューを開発し、活用幅を広がり、より導入しやすくなった。
これらX-Stackを通じたデータ活用の最大化により、企業の新規顧客の獲得から既存顧客の育成までを統合したデュアルファネルによるPDCAを推進できるとしている。