ラックは7月3日、同日開催された「Super City / Smart City Osaka 2020」において「街全体を見守る総合的なセキュリティ分析サービス(コードネーム:town)」構想を発表した。
townでは、街中のセンサーから得られるデータから「異常事象」を検出するセキュリティサービスを提供し、地域社会の他のシステムや住民サービスと連携し、安全を守るスマートシティ/スーパーシティの実現に貢献することを目標としている。
具体的なサービスのイメージとして、「災害に強いスマートシティ」、「家庭の安全を守るスマートシティ」、「交通事故から住民を守るスマートシティ」という3つのケースを紹介。
「災害に強いスマートシティ」として、気象データおよび街中のセンサーからの情報を統合して細かなエリアでの災害状況を把握して予測。収集したデータ解析により、住民の避難誘導や交通の制御や被害状況把握のためのドローンの誘導などを行える情報を提供するという。
「家庭の安全を守るスマートシティ」として、電気・ガス・水道などのスマートメーターからデータを収集解析して設備の故障や住民の生命に関わる事故・病気の可能性についてアラートを出し、住民の安否確認やレスキュー隊の派遣など速やかに判断が行える情報を提供するという。
「交通事故から住民を守るスマートシティ」として、周囲のセンサーからの補完情報と関連付けることで、交通事故など生死にかかわる危機的状況を判断可能な情報を提供し、監視カメラ付属のライトを遠隔操作して路上に転倒する人を照らして通行車両に危険を知らせるなど、事故を防ぐことを可能にするということだ。