JVCケンウッドとビズライト・テクノロジーの両社は、共同で開発するエッジAIカメラのプロトタイプを活用した振り込め詐欺対応ソリューションの実証実験を7月13日より北洋銀行で開始することを発表した。

  • 実証実験の流れ(同社資料より)

    実証実験の流れ(同社資料より)

公的機関や家族を装うなど電話やハガキを用いて巧みにATMから金銭を振り込ませる"振り込め詐欺"は、高齢者を中心に被害が絶えない。北洋銀行の実店舗で13日から開始される実証実験では、新型コロナウイルス対策に関連する給付金や助成金などを装った振り込め詐欺を想定している。

実証実験では、電話をかけながら一定時間以上ATMを操作している人間など、被害が疑われる行動を検出し、行内の職員に通知を行う。通知を受けた行員が対象者に声をかけ振込詐欺を未然に防ぐというもの。JVCケンウッドとビズライト・テクノロジーが共同開発中のエッジAIカメラが活用される。ビズライト・テクノロジーは、Raspberry PiやArduinoなどシングルボードコンピュータをベースにしたIoTを展開する企業で9月にはカメラ一体型デバイスの発売も予定している。

  • 通話検出技術の活用イメージ(同社資料より)

    通話検出技術の活用イメージ(同社資料より)