西日本電信電話(NTT西日本)と大日本印刷(DNP)は6月29日、withコロナ、afterコロナ時代に求められる教育のデジタル化を推進するためとして、教育ICTプラットフォームと電子教科書・教材及び電子図書館等のソリューションを推進、展開すると発表した。
両社は新プラットフォームで、学生・教員がオンライン授業で利用する学内システム(LMS、Learning Management System)などからシングルサインオンで電子教科書・教材及び電子図書館など、サービスの利用を可能するという。
両社はまた、出版社や丸善雄松堂などの書店との連携により、大学で使用する電子教科書・教材のオンライン購入や、オンライン閲覧、学修管理が可能となる仕組みを提供する。
提供にあたっては、NTT西日本の地域創生クラウドに各大学の配信サーバを設置することで、動画などを含む大容量コンテンツについても、遅延なく快適に閲覧・学修できる環境を提供するとしている。
両社は2020年4月に、京都先端科学大学と武庫川女子大学へ電子教科書の閲覧が可能な学内システムを、システムインテグレーションにより導入している。今回は社会的要請を受け、教育の質向上などの社会課題への取り組みをさらに強化したという。
具体的には、共同で教育ICTプラットフォームを構築し、マルチデバイスからの教科書・教材の提供、図書館利用と学修時間・学修行動の把握といった学修情報管理等のサービスを提供する。
なお、2021年4月には新たな機能の提供を予定している。具体的には、1)出版社・書店連携による教科書・教材共同データベース創設による、大学で利用されている大多数の教科書・教材のオンライン購入・閲覧等のサービス提供、2)学生や教員が利用する学内システム(LMSなど)との連携による、シングルサインオンで電子教科書・教材の閲覧が可能となる仕組みの提供、3)教学マネジメントに必要な学修時間・学修行動の把握が可能なログ蓄積・管理、4)オリジナル電子教材の開発・活用支援の各機能。
同プラットフォームにおいてNTT西日本は、学内システム連携調整、システム基盤の構築及び運用管理を担当する。DNPは、教科書・教材コンテンツ制作、コンテンツ許諾交渉、アプリケーション開発(日本ユニシスと共同)及び運用管理、出版社許諾交渉を担う。