東芝デジタルソリューションズは6月25日、IoTやAIの技術を活用し作業員の位置・動作・発話などのさまざまな情報を、収集・見える化・分析することで、製造現場の作業効率や生産性を向上する「Meister Apps 現場作業見える化パッケージ」を提供開始すると発表した。
同サービスにより、5W1Hで現場作業の実態を把握できるため、標準作業と実績の差の確認、非効率作業の発生ポイントの把握、作業員ごとの作業負荷のバランス調整など、作業効率や生産性の向上を図ることができるという。
例えば、ボトルネックとなっている作業の発見、作業手順変更の前後比較、作業員ごとの作業負荷の偏り発見などにかかる工数削減などに活用できる。
また同サービスは、音声配信機能を備えており、無線通信によってリアルタイムで作業員同士が会話でき、さらに、設備と連携させて音声で異常を通知させる仕組みを構築することによって、異常発生時の状況把握と作業指示を遠隔から行うことが可能。
さらに、ビーコンやスマホの位置情報を使うことで、作業エリア内の密集状況をチェックしアラートを出すなど、ソーシャルディスタンス確保でき、新型コロナウイルスの対策にも繋がるとしている。
リストバンド型生体センサーやビーコンなどのデバイス類、データの収集・蓄積に使用するネットワークおよびパソコンなどの情報機器類、データの見える化・分析で使用するソフトウェアおよびテンプレート類の一式を当社から貸与するサブスクリプションサービスでの提供により、すぐに利用できるとのこと。
同社は今後、製造業のDXを促進させるため、クラウドサービス化などの機能拡張、パートナー企業との連携強化などを行う方針だ。