Windows 10のメールアプリやカレンダーアプリでGmailアカウントをリンクさせている場合は注意が必要かもしれない。2020年6月2日(米国時間)、メールアプリでGmailアカウントをリンクさせているユーザーが「Mail App - Windows 10 - Auto Deletes Sent eMails - Microsoft Community」で送信したはずのメールが消えるという問題を報告した。それから、1カ月ほどたった本稿執筆時点でも問題の報告が続いており、解決されていない可能性がある。
上記のサイトでは同じ問題を抱えるユーザーからいくつかの回避策が示されている。主な内容は次のとおり。
- 一旦Gmailアカウントを削除し、Gmail側のIMAP設定を使って、GmailアカウントとしてではなくIMAPアカウントとしてメールアプリにアカウントを追加する
- Gmail側にフィルタを追加し、自分から送信されるメールをスパムに送らないようにする
- Gmail側で安全性の低いアプリへのアクセスを許可する
- 問題が解決するまでmail.google.comを使う
- 問題が解決するまで別のアプリを使う
メールアプリから送信されるメールが安全性の低いアプリからのメールと判断されていたり、そこから送られてくるメールがスパムと認定されていたりすることが原因だった場合、MicrosoftもGoogleもこの問題を自分たちの提供するサービスやプロダクトの問題とは認識しない可能性がある。その場合、この問題が長期にわたって存在する可能性がある。
なお、複数のユーザーが回避策を示しているが、Microsoftが公式に示したものではない点には注意が必要。問題が解決するまで、Googleの推奨する方法でGmailを使うほうが確実にサービスを利用できると見られる。