Perl Newsは6月24日(米国時間)、「Announcing Perl 7」において、次期メジャーバージョンとなる「Perl 7」について伝えた。Perl 7のリリースは来年中が予定されており、基本的にPerl 5系と高い互換性を実現したものになるという。
先日、現在サポートされているバージョンの最新版となる「Perl 5.32」が公開された。Perl 7.0は基本的にPerl 5.32とほとんど変わらないとされている。いくつかのデフォルト設定がより最近の状況に合ったものに変わるだけで、動作や構文に変わりはないようだ。
Perl 7がリリースされてからPerl 5系は長期保守モードに入るとされている。現在、CPANには20万を超えるモジュールが登録されている。Perl 5は長期にわたって保守が提供され、モジュールも使い続けることができる。Perl 7はメジャーバージョンが変わるものの、基本的には5.32と同じであり、こうしたモジュールもその多くがそのまま利用できるものと見られる。
Perlの次のメジャーバージョンが6ではなく7になった背景には「Raku」にある。すでにRakuにバージョン6を使っているため、その次の番号ということでバージョン7が使われている。
「Announcing Perl 7」では繰り返し「Perl 7はデフォルト設定以外は5.32と同じ」といった説明を行っており、Perl 7はこれまでのバージョンと高い後方互換性を持っていることが指摘されている。