Microsoftは2020年6月24日、「Announcing Microsoft Defender ATP for Android - Microsoft Tech Community - 1480787」において、「Microsoft Defender ATP for Android」のパブリックプレビュー版の提供を開始したと伝えた。
Microsoft Defender ATP for Androidで提供される主な機能は次のとおり。
- SMS、WhatsApp、メール、ブラウザ、そのほかのアプリから安全ではないWebサイトへのアクセスのブロック(Microsoft Defender SmartScreenを使用して悪意あるURLを判断して利用)
- 安全ではないネットワーク接続の自動ブロック
- シグネチャベースのマルウェア検出機能(アプリ、ファイル)
- 侵害されたデバイスから企業データへのアクセスを自動ブロック
- カスタムインジケータによる管理機能の提供
「Microsoft Defender ATP for Android」が搭載されたAndroidデバイスはMicrosoft Defender Security Centerから一元管理が可能になる。Microsoftは同日、Linux版Microsoft Defender ATPの一般提供を開始したばかり。Androidもセキュリティ監視対象に加えることで、Microsoft Defender Security Centerのモニタリング対象をスマートフォンまで広げる狙いがあると見られる。
Microsoft Defender ATPのiOS版はまだ提供されていないが、Microsoftは2020年後半を目処にiOS版の提供も予定している。iOS版が提供されれば、Microsoft Defender Security Centerはデスクトップおよびスマートフォン、タブレットデバイスの大半をモニタリング可能になる。