Appleは先日、2020年秋にリリースが予定されている次期macOSである「macOS 11 Big Sur」と「iOS 14」の新機能などを発表した。この新しいバージョンとともにリリースが予定されているSafariにも、大きな変更がいくつか取り込まれることが予定されている。どのような機能がSafariに追加されるかは「Safari 14 Beta Release Notes | Apple Developer Documentation」に掲載されている。

注目される主な変更点は次のとおり。

  • Webページ翻訳機能の導入(英語、スペイン語、中国語(簡体字)、フランス語、ドイツ語、ロシア語、ポルトガル語(ブラジル))
  • HTTP/3サポートの追加
  • PDFファイルのインクリメンタル読み込み機能の実装
  • WebP画像のサポート追加
  • HDRビデオ再生のサポート追加
  • Flashサポートの削除
  • タブクローズパフォーマンスの向上
  • IndexedDBパフォーマンスの向上
  • JavaScriptクッキーアクセスパフォーマンスの向上
  • for-ofパフォーマンスの向上
  • 強化されたプライバシー機能の導入(Intelligent Tracking Preventionが検出した情報の提示、完全サードパーティクッキーブロック機能の提供、プライベートモードにおけるストレージアクセス機能)
  • Face IDまたはTouch IDを認証として使うためのWeb Authenticationプラットフォーム機能の導入
  • 外部Web AuthenticationセキュリティカギにおけるPINエントリとアカウント選択サポートの追加
  • iCloudキーチェーンに保存されているパスワードの1つが漏えいした場合にユーザに通知する機能の導入
  • macOSに対してSafari Web Extensionサポート機能を追加
  • Safari 14 Beta Release Notes|Apple Developer Documentation

    Safari 14 Beta Release Notes | Apple Developer Documentation

SafariはiOSやiPadOSで特に高いシェアを確保している。翻訳機能が導入されることで、これまでGoogle ChromeやGoogle翻訳などが担ってきた部分をSafariが担うようになる可能性がある。ただし、同ページには日本語の記述がなく、日本語がいつ翻訳対象となるか不透明。