日立製作所は6月23日、日立建機が提供する建設機械遠隔監視ソリューション「ConSite(コンサイト)」の機能とノウハウを活用した産業機械アフターサービス強化支援ソリューションを10月から提供開始すると発表した。
新ソリューションは、ConSiteの建設機械の遠隔監視・データレポーティング機能を活用し、製造現場の機械・機器や事務、医療、輸送、運搬に関する機器・装置などの幅広い産業機械向けに適用範囲を拡大する。コンサルティングからConSiteの遠隔監視・データレポーティングをベースとした同社独自の予兆診断技術や機器の情報を収集・分析するデータ蓄積基盤「Global e-Service on TWX-21」などを組み合わせたシステムやサービスを提供。
製造現場や、事務、医療、輸送、運搬に関するM2M機能を搭載した機械・機器(ボイラー、ポンプ、コンプレッサー、複合印刷機、医療用機器(MRI/CT)、電子顕微鏡、工作機器、発電機、フォークリフト、自動車、船舶、トラック、バス、昇降機、産業用ロボットなど)を対象としている。
主な特徴として、遠隔稼働監視・データレポーティング機能で産業機械のユーザーを含む関係者がメンテナンスや部品交換などのアフターサービスの提案機会の拡大と提案内容の充実・強化を可能としている。
また、保守業務のデジタル化をさらに進めることにより、これまで熟練者のノウハウに依存していた保守作業の標準化を図ることができ、リモートワーク下での保守品質の向上が図れるという。
さらに、コンサルティングを実施することで基幹システムや保守業務システム、M2M(IoT)システムなどの既存システム、およびこれらのシステムで蓄積した経営・現場・機器データなどの既存データを活用する。加えて、導入方法を要件に合わせて選択することで、追加システムの導入コストを抑えるとともに、新システムへの短時間でスムーズな移行を可能としている。
導入方法はオンプレミス、SaaS(Software as a Service)型など、提供方法はサブスクリプション方式の月額課金などを予定している。